田圃の除草工法

 

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・Google (田圃のアオコ除去の方法

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勇気農業学習日記

 人力でも引っ張りやすい チェーン除草具自作しました

http://yukinogaku.blogspot.com/2009/05/20095.html

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イネを痛めない初期除草法 田植え一週間後にかけるチェーン除草

 「ヒエが青くなってからの除草では手遅れ、田植え一週間後からチェーンを引きずって草を浮かす」

チェーン除草機。ハウス用の32mmのパイプに輪っかのジョイントを120個はめ、チェーンをつなぐだけ。チェーン同士の間隔は約3cmだが、固定していないので作業している間は土の中を泳ぐように動く。製作にかかった費用は約5000円/雑草がしっかり浮くよう、5cmくらい水を張った状態で作業する。10a当たりの作業時間は、人が引っ張っても40分くらい。動力で牽引すれば20分程度。イネの上を引きずっても、イネはすぐに起き上がるので問題ない

注目の初期除草機具 人力でも引っ張りやすい チェーン除草具自作しました

林正弘

しぶといコナギにお手上げだった

 私は、除草剤など農薬を使わずに稲作を行なっているので、抑草・除草が最大の課題です。

私の田んぼに生える主な雑草は、ヒエと、吸肥力の強いコナギです。ヒエは、田植え直後からの深水でほぼ抑えられるようになりましたが、コナギは深水を続けてもしぶとく芽を出します。

 稲作面積は二ha余り。もう少し栽培面積を増やしたいと思っていますが、しっかりした雑草対策が見つからないと展望は開けません。歩行型水田除草機も使用していますが、足もとの悪い泥田の中で除草機を持ち上げて転回させるのはとても疲れる仕事です。

 そこで、菜の花稲作の赤木歳通さんを真似てキカラシの種子を播いてみました。ところが、排水用の溝をあけておいたにもかかわらず、長雨でほとんど全滅状態になってしまいました。

二種類の除草具を自作

 そんな時、「田んぼの中でチェーンを引っ張って除草する」という記事を、「現代農業」や新聞で見つけました。苗の上をそのままチェーンを通して条間と株間を同時に除草してしまうという、大胆かつシンプルなものでした。

 チェーンに引っかかって苗が抜けてしまうのではないかという心配はありましたが、ものは試し、自動車タイヤに装着するくらいの太さのチェーンを一巻き(30m、1698円)買ってきて、さっそく二種類の除草具を作ってみました。

 一つは、4mの竿の両端2カ所と中3カ所に、等間隔になるように6mのチェーンをたるませて留めたもの(懸垂型)。もう一つは、20cmに切り揃えたチェーンを、3cm間隔で4mのバーに留めたもの(縄のれん型)です。







懸垂型除草具

…竿はブドウ園の支柱。チェーンは針金で留めてある。引きヒモ(シュロ縄かビニールヒモ)は両端と真ん中の3点で引っ張る







縄のれん型除草具

…チェーンは材木2枚で挟んでボルトで留めてある


コナギが見事に浮いた

 縄のれん型の重さを測ってみると20kgもあり、人力ではさすがに重労働だと思い、昨年は使っていませんが、懸垂型を田植え後4日目の田んぼ(25a)に使ってみたところ、20分くらいでかけ終わりました。水面には長さ15mmくらいの白くて細い根を出したコナギが見事に浮かんでいました。

 ポット苗なので、活着がいいということもあると思いますが、一番心配だった苗の抜けはほとんどありませんでした。浅植えの苗が少し抜けましたが、正常に植えられた苗は、チェーンを通した後でもすぐ水面に葉を出して起き上がってきます。それどころか、転び苗を植え直しながらチェーンを通してみても苗は抜けませんでした。

 しかし除草時期が遅れて、細い葉が2、3枚出るまでコナギが生長してしまうと、チェーン除草具の効果は半減します。コナギの根がしっかり泥をつかんでしまうからでしょう。とにかく初期除草が大事です。

難点はワラや雑草が絡みつくこと

 このチェーン除草具の難点は、引っ張っているうちにワラや雑草クズがチェーンに絡みついて重くなり、やがて引っ張れなくなるというものです。収穫後できるだけ早くワラを腐熟させることが大事です。

 昨年は、人力でチェーンを引っ張りましたが、今年は田植え機の植え付け部を取り外し、縄のれん型を取り付けて、引っ張れるようにしたいと考えています。縄のれん型なら絡みつくワラや雑草クズは少なくなると思います。

(岡山市御津新庄)

【参考】 キューバの有機農業

【参考】 農業情報研究所

【参考】 グリーン農園

【参考】 別冊現代農業2008年10月号 農家が教える便利な農具・道具たち

ベテラン農家や家庭菜園を楽しんでいる人たちが選び、自作している自慢の農具道具が満載(約240)。修理法や鎌の研ぎかたなど農具道具のメンテナンス法や、暑さや日焼けを防ぐ農作業が快適にできるグッズも充実。 [本を詳しく見る]